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青い目の議員たち 日本国籍で得た重き一票(産経新聞)

【2030年】第5部 日本はありますか(4)

 カナダの農村で生まれ育った金髪の男性が、茨城県つくば市議会の本会議場に座っていた。ヘイズジョン市議(47)。平成19年に日本国籍を取得し翌20年10月に初当選を果たした。全国で3人目といわれる欧米出身の地方議員である。

 英語が頻繁に交じる日本語で「この1年4カ月、ものすごく面白い。まだ議員としてエフェクティブ(有効)ではない。まだ勉強中。20年後もつくばで暮らして、当選できるなら議員を続けていたい」。

 ヘイズさんはカナダ南部にある人口144人の小村の出身。28歳だった1991(平成3)年、「英語教師になりたい」と来日した。英会話教師をへて飲食店やOA関連の貿易会社などを経営。議員を志したきっかけは、飲酒運転の取り締まりが厳しくなり、店の売り上げが激減したことだったという。

 「警察の前で『営業妨害だ』とデモをしたかったが、それよりも飲食店を応援する議員になろうと思った。飲酒運転を防ぐ政策に取り組みたいと思った」

 議員活動で接する膨大な文書は胸ポケットに入れた携帯電話アイフォーンの辞書ソフトを頼りに読む。議長へ提出する質問通告書などは英語で書き、製薬会社に勤める日本人の妻(35)に訳してもらう。

 「ヨーサン(予算)を見て、字は全部読めるが、そのバックストーリー(背景)までは分からない。でも『ファイア・トラック(消防車)4千万円』とかが分かったら、あとは賛成か反対かだけですから」

 無所属で出馬した市議選では自転車で支持を訴え、4011票を得て40人中2位だった。

 ≪政治姿勢は「よそ者」≫

 永住外国人に地方参政権を付与する法案が政治日程に上ろうとしている。都道府県や市町村の首長と議員を選ぶ選挙権が想定されるが、全国に3万8千人いる地方議員の中には極めて少数ながら、ヘイズさんのほかにも日本国籍を取得し、議員に選ばれた人がいる。

 フィンランド出身で民主党のツルネンマルテイ参院議員(69)は平成4年、神奈川県湯河原町議に初当選して全国初の「青い目の議員」と呼ばれた。

 初の欧米出身国会議員でもあるツルネンさんは参院議員会館で和服姿で取材に応じ「私の政治姿勢はある意味で『よそ者』の立場。日本人が気づかなかったりしがらみで実行できなかったりしたことが、外国出身者ならできるのではないか。異なる目で街づくり、社会づくり、国づくりに貢献できるのではないか」。

 外国出身議員の登場で、実際に変化も現れている。国宝・犬山城で知られる愛知県犬山市の市議会で2年前、ある“事件”があった。市当局と議会のなれ合いで原案可決ばかりだった市長提出議案に初めて「付帯決議」がついたのだ。市が古民家を購入するにあたり使い道を明確にするよう求めたものだった。

 決議案を出したのは米ニューヨーク出身のビアンキアンソニー市議(51)。その半年後の議会では、ごみ袋有料化の市案が彼の追及で9年ぶりに継続審議となった。

 1989(平成元)年に英語講師として来日し、平成14年に日本国籍を取得した。翌年の市議選に無所属で立候補、3302票でトップ当選し、ツルネンさんに続き2人目といわれる欧米出身の地方議員になった。

 城下町の古い町並みの中にある事務所を訪ねると、現在2期目のビアンキさんは達者な日本語で「私がやっていることは本来、議員として当たり前のことばかりだと思います」。

 ≪民主国家を実感≫

 ビアンキさんは日本語の読み書きをこなし、質問通告書もパソコンを使い自身が書く。議会での活動ぶりも一日の長があるが、米国籍を捨て「日本人になるときは考え抜いた」という。

 「正直にいえば、最初の動機は選挙に出るためだった。でも国籍取得に費やした3年近くの間、何度も自問した。アメリカにいる母の顔が浮かんだ。日本人の妻と口論した。それでも私は犬山に暮らして、犬山の一市民として生きようと思った」

 中国人から日本人になった評論家、石平(せきへい)さん(48)。北京大学時代から民主化運動に身を投じ、1988(昭和63)年に日本へ留学した翌年、母国で起きた天安門事件に接して中華人民共和国との「精神的決別」を遂げた人物である。

 石さんは滞日20年目の平成19年、日本国籍を取得した。政権交代が起きた昨年8月30日の衆院選で、生涯初めての一票を投じた。

 正午ごろ、千葉市内の自宅を出て近くの小学校へ向かった。雨の中、傘も折れるほどの強風だった。投票所では家族連れの姿が多いことに驚き、厳粛な雰囲気に感じ入った。係員が丁寧に手続きを教えてくれ、意中の候補の名を書いた。

 石さんは「日本国民であれば年齢や地位、職業にかかわらず一票の権利を持ち意志を表明できる。投票所を出たあとは日本国民になったことを、民主国家に生きていることを実感した」と振り返り、こう語った。

 「大学2年で民主主義に目覚めてから28年たった今、私はやっと日本国民として、一人の人間として一票の権利を得た。政治的権利を行使したいならば、やはり日本国民になればいい。わが手にあるこの一票が、どんなに重いものであることか。どれほど大切な一票であることか」

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